【防音機能付換気製品の選定のポイントと注意 】


【防音性能 】
各メーカーによって異なる防音性能の表現方法
メーカーによって測定方法や性能値の表現方法が異なりますので、数値上の単純比較はできません。

防音効果を推し量るには周波数分析が必要です

防音効果を推し量るには、製品性能と対策の対象となる騒音の周波数分析が必要です。 音は、低周波になればなるほど防音対策が難しくなります。高周波で性能値が良好な製品があって効果大のイメージがありますが、125〜2000Hzの値がどうであるのかが重要です。 製品性能の簡易的な評価方法としては、500Hzの値を目安にすることをお奨めします。

【通気性能 】
いかに防音性能が良好でも、必要換気量が確保されなくては意味がありません。 換気系の目的用途に応じた必要換気量を確保するために「圧力損失特性」を必ずご確認の上で製品選定をして下さい。 特に排気系においては「圧力損失特性」が重要となります。また、市場には排気系に最適といえる防音フードは出ておりませんので、設計段階において電動シャッターをご検討されることをお奨めいたします。


【吸音材】
吸音材への配慮
市場にはグラスウールがむき出しになった製品が多数でておりますが、グラスウールは粉塵化するため安全衛生面で問題があります。もし、グラスウールを採用している製品であれば表面保護がきちんとなされているかどうかをご確認下さい。なお、当社防音フード製品にはポリエチレンフォームを採用しており、これはウレタンフォームよりも耐久性が優れます。

湿気や油分によって吸音材の性能が発揮できないことがあります
一般的な吸音材(グラスウール、ロックウール、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等)は多孔質材です。 多孔質材は、その組織に多くの空隙があって各々の空隙が連通していおり、それに水分等の液体が付着すると毛細管現象によって吸い込んでしまいます。すると、吸音材は本来多孔質材であるがゆえに吸音効果を発揮するものですから、吸音材が有する吸音性能が発揮できなくなります。 レンジフード排気によって油分が吸音材の表面を覆ってしまっても同様のことがいえます。


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